インプット・アウトプットという言葉は行政書士試験の受験勉強中に出会いました。

「インプット」は聞いたことがあるけれど「アウトプット」はなぁ……

インの反対だから? 入力と出力? なんて思っていました。

インプットもアウトプットも日本語訳が難しいですね。

実務についての「インプット」「アウトプット」とは

試験勉強のインプットはテキストを読み込むこと、アウトプットは問題演習をすること で片付くと思います。

実務も同じです。初めての業務は調べなければできません。

行政書士試験は実務の役に立たないと言う方もいらっしゃいます。ただこれは、行政書士という職業の性格上仕方ないことと考えています。

他士業の試験では独占業務の管轄法令が限定されているため、おのずとそれが試験科目になるからです。

しかし行政書士の独占業務は「他の法令で制限を受けないもの」という括りになるため、業務対象の法令を絞ることが事実上不可能だからです。

例えば許認可王道の建設業法を試験科目にすると「じゃあ○○許可は王道じゃないのか!」ってクレーム必至です。

そんなわけで行政書士試験の科目法令は一般法の民法・行政法・商法になってるのだと考えています。

さて、実務でもインプットは誰でもできると思います。手引きで勉強すればいいのだから。

じゃあアウトプットは? 何を出力するの?

わたしの経験では「アウトプットは納品レベルで書類を完成させること」です。

空申請をするわけではないけど自分が申請するつもりで、証明書や図面が必要なら実際に取り寄せたり、測量して図面作成して。疑問点が生じたら実際に窓口へ行って職員さんに尋ねて確認をとったり。

RPGゲームの「ドラクエ」をプレイしたことがあるでしょうか? 敵モンスターとバトルして経験値を貯めます。

しかしバトルの途中で逃げ出すと、経験値は一切貯まりません。

やり遂げて初めて経験値が貯まります。もう一度いいます。途中で逃げ出すと経験値は一切貯まりません!

これは実務も同じで、手引きを読んで申請様式を眺めて、それでできる気になることがあります。

けれどもいざ受任すると「あれ? これはどうするんだ? 役所に確認するのはしり込みするなぁ……」ってことになります。

これは途中で投げ出してしまったからで、結局時間を無為にしちゃったんですよね。

自分はそんなへましないよ? という方。そうだったらいいですね。

アウトプットは最後までやり遂げること。

あと、一気呵成に進めないと腰が重くなって途中止めになってしまいますのでご注意を。