こんにちは。生成AIとの付き合いも深まるにつれ、その可能性と奥深さに日々驚かされています。今回は、業務からプライベートまで、様々な場面で生成AIを使ってみて感じた「ぶっちゃけどうなの?」というわたしの正直な感想をお話ししたいと思います。

業務効率化の相棒:情報収集と資料要約の時間短縮

まず、業務においては、主に情報収集と資料の要約を目的に生成AIを活用しています。あとは方針のコンサルティングもしてもらっています。

情報収集においては、生成AIの能力はまさに優秀の一言です。短時間で必要な情報を集めてくれるのは、純粋に「素晴らしい!」。これまで知らなかったことを調べるときに、圧倒的なスピードで必要な情報を提示してくれるその「体験」は、まさに新しい扉を開いてくれたような喜びがあります。さらに面白いのは、思いがけない情報や、質問外の情報も提示してくれることです(これはAIサービスごとに個性が出ます)。これは、次の業務やアイデアにつながるヒントになり得ます。

ただし、この「面白さ」が思わぬ落とし穴になることも。ついつい「それができるなら、これもできるんじゃない?」と興味が湧いてしまい、関連情報を深掘りしているうちに予定していなかった時間を割いてしまう、いわゆる「時間泥棒」になることが何度もありました。

資料の要約に関しても、生成AIは優秀だと感じています。長文の資料を短時間でまとめてくれるため、大幅な時間節約につながります。わたしは、「個人情報保護委員会のガイドライン」の様式のように、順序だてて三段対照のように整理されたまとめ方が最も優秀だと考えているので、生成AIにもそのスタイルで要約してほしいと期待しています。ただ、いまのところ、生成された要約資料とオリジナル資料の相互参照による精査の時間がまだ十分取れていないため、この確信には至っていません。業務に利用する上で、AIの回答に対するファクトチェックが不可欠なので、参考書の内容を鵜呑みにせず、常に検証するようなものかもしれません。

プライベートでの利用:文章の自動生成、画像生成と指図(プロンプト)の壁

業務だけでなく、プライベートでも生成AIを色々と試しています。主に調査、画像の生成、そして画像生成用のプロンプト生成を目的に使用しています。

この中で、画像生成の能力については、現時点では「高くない」と感じています。正確には、「創作」というジャンルが苦手なのかもしれません。わたしの望む内容に沿わないことのほうが多いです。写真のレタッチですら意思疎通レベルで問題がありました。もしかしたら、わたしの指示(プロンプト)の出し方に問題があるのかもしれませんし、利用している無料のAIサービスとの相性が悪い可能性もあります。

文章の、「無からの自動生成」を期待していた所はあるのですが、それはどうも夢物語のようです。ある程度の「筋書き」を用意してあげないと、1を10に膨らますことはできても、0から8は難しいようです。

また、画像からプロンプトを生成するサービスも試してみましたが、「こんな内容で、わたしの望む創作物を本当に納品できるのだろうか?」という疑念が湧く程度には曖昧表現ということを知りました。また、「あなたはこの画像をどう認識できていますか?」と分析させると、謝って認識していることもありました。やはり、生成AIに望む結果を出させるためには、こちら側の「適切なAIサービスを選ぶこと」と、「指示出しの能力」、つまりプロンプトエンジニアリングのスキルが不可欠だと痛感しています。

生成AIの、業務効率化を「全て」を説明できる人はいるのか?

業務効率化の面では、「検索→自身の目で確認→収集→まとめ」という4工程を、生成AIが一気に行ってくれる点で、かなりの時間節約になったと実感できます。これは、アナログなわたしにとっては革命的な変化です。

一方で、「生成AIを体系的に「何を」「どこまで」説明できる人はいないんじゃないか?」とも強く感じています。ネットには多くのノウハウ解説が溢れており、情報を知ること自体は不自由ありません。セミナーも開催されています。けれども「自分にはどんな機能が必要なのか?」「どうすれば自分の業務に活用できるのか?」という、まさに「案内人」のような存在は不在のように思えるのです。

こちらの業務内容を知ってもらう必要があるし、業務に使うとなるとどうしても営業秘密に触れる可能性も出てくるため、日進月歩のAIサービスを扱う技術とは別に、「業務効率化の一番大事なことを教えてくれる先生もまた不在」なのではないかと考えてしまいます。結局、自身にどうやって転用するかというアイデアは、使う側に求められるのですね。

まだまだ発展途上:AIの挙動不審と記法

創作物に関しては、現状では期待していたほど全自動にならないというのが正直な感想です。たたき台を提供しない限り、AIによる自動生成は相当弱いと判断しています。

また、生成AIとの会話中に、何度か挙動不審な回答をすることがありました。これは求めた実行内容が過負荷だったのでしょうか? こちらの指示が、何かAIの制御コードに「引っかかった」のでしょうか? 残念ながら、問いただしてもAIはそうなった原因を回答してくれません。こうした事態は、わたしの伝え方に問題があるのかもしれません。会話式だけでなく「マークダウン」や「YAML」といった構造化された記法が存在することも知り、今後はそういった知識も深めていく必要があると感じています。

「戦闘妖精雪風」から学ぶAIとの共存

この生成AIとの付き合い方は、わたしが小説「戦闘妖精雪風」で描かれているテーマ、すなわちAIとの付き合い方の考え方と同じことを疑似体験しているような感覚です。

現状では、作中のアンセル・ロンバート大佐のように、「情報の収集と整理はAI、それを使えるかどうかの判断は人間」という使い方でしばらく進むことになるだろうと思っています。AIは強力なツールであり、素晴らしい「相棒」足り得ますが、最終的な判断と責任は常に人間であるわたしにある。このバランスを大切にしながら、これからもAIとの「新しい旅」を続けていきたいと思います。